対外発表等を経て、学外への情報公開が可能になった研究プロジェクトを紹介しています。一部のデモが完成したプロジェクトは画像やタイトルをクリックすると、動画等のコンテンツにジャンプします。また佐藤研究室のYoutubeチャンネルにも動画がありますので是非ご覧ください。
〇JAISTでの研究
R4年度:
嗅ぐ動作に着目したスマートタイル型嗅覚提示ディスプレイ
立体的な形状との自然な対話動作により嗅覚情報を記憶に強く印象付けることが可能な新しい嗅覚提示デバイスの研究です。
「飲む」動作を拡張可能なワイングラス型の小型全周囲ディスプレイの研究
グラスから飲み物を飲む行為には様々な所作があり、この研究ではこれらを楽しく拡張可能な小型プロカム搭載ワイングラス型全周囲ディスプレイを提案しています。(9月開催の情報処理学会EC2022で初対外発表)
提灯型構造体を用いた動的に形状変化する全周囲ディスプレイの研究
提灯型構造体を動的に変形させることで、球や円柱、ドームなどの様々な形状の全周囲ディスプレイを作り出すShape Changing Displayの研究です(写真はインタラクション2022時の発表風景)。
R3年度:
環境への同時投影が可能な光学的透明性を持つ全周囲ディスプレイの研究
透過率制御機能を持つスクリーン素材を用いた環境へのアンビエントな映像提示が可能な立方体型全周囲ディスプレイの研究です。
動的な圧迫感を提示可能な可動式天井型ディスプレイの研究
可動式天井型ディスプレイを用いて視覚的・および触覚的な圧迫感を提示可能なディスプレイに関する研究です。
ハグ動作の検出が可能な等身大人型全周囲ディスプレイの研究
プロジェクタ・カメラだけ1台での全周囲投影技術を活かし、広範囲の接触動作であるハグ動作を解析可能な等身大人型ディスプレイです。
「内」と「外」との行き来に着目した全周囲ディスプレイの研究
可動式スクリーンを用い、全周囲ディスプレイの内と外を行き来することで俯瞰と没入を動的に切り替えた映像提示が可能なディスプレイの研究です。
R2年度:
胸骨圧迫動作の訓練を支援するVRディスプレイシステム
胸骨圧迫動作(心臓マッサージ)の正しさのリアルタイム計測と、長時間の動作継続時の「疲れ」の解析が可能な人形型センサデバイスおよびVR HMDを組み合わせた訓練支援アプリケーションです(白山野々市広域消防本部の救急救命士の方々との共同プロジェクト)。
「光の重ね合わせ」を活かした新しいペンライト型入力デバイスの提案
複数の赤外線LED内蔵ペンライトを用いたマルチレイヤコンテンツの閲覧およびペンによる編集が可能なインタラクティブディスプレイです。
〇東京工業大学小池研究室(古巣)でのプロジェクト(~現在)
詳細は東京工業大学小池研究室のWebを参照してください:
https://www.vogue.cs.titech.ac.jp/projects
ボールとして使うこともできる球体タッチスクリーンディスプレイQoom
完全な球体を実現した全周囲タッチスクリーンディスプレイの研究です。スポーツボールとして使える高い耐久性を持っています。
平面から球体までを滑らかに繋ぐ可変球体ディスプレイBalloonygen
「平面から球体まで」滑らかに形状変化する大きさ可変の球体タッチスクリーンディスプレイの研究です。
全天球遠隔コミュニケーション支援システムOmniEyeBall
全天球カメラと全天球プロジェクタを組み合わせた新しい遠隔コミュニケーション支援ディスプレイです。
おわん型全周囲プロジェクションディスプレイDisplayBowl
おわん型の全周囲ディスプレイです。全球に比べ隠れが少ないメリットがあり、ドローンに搭載した360度カメラの映像を表示することで、全周囲を俯瞰しながら操縦することができます。
持ち運び可能な全周囲プロジェクションマッピングシステムOmniLantern
キャリブレーション不要で、ランタンのように自由に持ち運んで再設置できる小型全周囲プロジェクタカメラシステムの研究です。
〇佐藤研x電通大IML連携プロジェクト(2015.4~現在)
Vision-based Gun Controller Project
画像認識のみで着弾判定が可能で、ディスプレイに加え様々な実物体をターゲットにすることができる安全なガンコントローラシステムおよび未来のサバイバルゲーム技術です。
全周囲ディスプレイを搭載した新しいゲームデバイスUplight
全周囲ディスプレイの隠れを活かしたゲーム体験。東京ゲームショウ2019においてインディーゲーム部門400件のうち上位8件にノミネートされ「Sense of Wonder Night」でBest Technological Game Awardを受賞!
立体的な形状を持つ音源との直接対話を実現する能動的音楽鑑賞デバイス
手の上でキューブ型スピーカアレイを転がしながら音楽を楽しむ新しい音楽鑑賞スタイルを提案するワイヤレススピーカアレイデバイスの研究です。
「つまむ」手指ジェスチャを高速に検出可能なテーブル型ディスプレイPacPac
高速かつ多人数の手指ジェスチャが検出可能な液晶ディスプレイ式テーブル型ディスプレイ「PacPac」の実用化プロジェクトです。
複数台の懐中電灯型デバイスを用いたプロジェクションマッピングシステムMlioLight
光の重なりを検出する技術で、懐中電灯型デバイスを用いてプロジェクションマッピングをインタラクティブにする研究。
無線給電で光る可愛いアクセサリー
Stellableプロジェクト
無線給電の電力のゆらぎを利用して、装着車の自然なしぐさに合わせて自然に可愛く光る「光るアクセサリー」の研究です。武蔵野美術大学とも連携。
生物感提示が可能な帽子型触覚提示デバイス「ぴっ鳥帽」プロジェクト
生物との継続的な接触状態を再現し、寄り添い感や安心感を提供するデバイスの研究です。「ぴっ鳥帽」は頭に生物をのせているかのように感じることができるかわいい帽子型デバイスです。武蔵野美術大学とも連携。
大切な言葉を伝えるための線香花火型録音再生デバイスSpeakler
線香花火のように、「儚く」メッセージを送ることができる録音再生デバイスの研究です。再生中に周囲がうるさかったり雑に扱われたりすると、線香花火が消えてしまうかのように音声データが消えます。武蔵野美術大学とも連携。
「かくれ」を楽しく見に行く全周囲ディスプレイプロジェクト
大型全周囲ディスプレイを皆で囲み、その周りを自由に歩きまわりながら遊べる、楽しいインタラクティブプロジェクションマッピングディスプレイの研究です。
全周囲同軸プロカムを用いた未来のシーリングライトプロジェクト
超広角プロジェクタカメラシステムを用いたシーリングライトの研究です。1台で部屋の全周囲にプロジェクションマッピングができます。武蔵野美術大学とも連携。
その他いろいろあります。随時追加していきます。
研究発表前のプロジェクト等たくさんあります。公開可能になり次第、ここに公開していきます。
〇以前のプロジェクト・展示作品等
光弾性効果を用いた2.5次元タッチスクリーンPhotoelasticTouch
光弾性を用いて透明弾性体を使った2.5次元形状のタッチスクリーンを実現する技術です。引っ張ったり揉んだりできる立体的なタッチスクリーンディスプレイややわらかいタンジブルオブジェクトが安価に作れます。
コマ遊びを拡張するテーブル型ディスプレイInteractiveTops
赤外線偏光マーカと高速度カメラを用いた2kHzのリアルタイム画像処理で、複数の「コマ(回転体)」の位置・回転数を同時計測可能な技術です。ベイブレード風のコマ対戦を実現するテーブル型ディスプレイとして展示しました。手持ちの「コマ加速器」を使ってコマの非接触コントロールや、回転数に応じたジャイロフォースの提示等も可能です。
「くっつきボール」を投げて遊べる天井型ディスプレイStouchBall
天井ディスプレイに、やわらかくてくっつくボールを投げてくっつけて遊ぶ作品です。女子美術大学の内山先生、木村さん達との共同プロジェクトとして開発しました。Laval Virtual2014等にて展示。
形状と表面剛性が動的に変化するディスプレイClaytricSurface
「剛性を動的に変化させる」ことに着目した、触って気持ちいいShape Changing Displayです。パーティクルとジャミング機構を用いて動的にディスプレイの硬さを変えられます。
表面積と体積可変要素を加えた剛性可変ディスプレイClaytricSurface2
平面からより高さのある立体形状へ変形するために表面積と体積を動的に変化させることができるようになったClaytricSurfaceです。
剛性・表面積・体積・形状可変ディスプレイClaytricSurface3
内部パーティクル容量を動的に変化させることで、自動的な形状変化を可能にしたClaytricSurfaceです。
表面の剛性変化で書き心地を変えられるペンタブレットClaytricPen
ディスプレイの表面解像度を変化させることで、ペンの書き心地を変化させるペンタブレットディスプレイです。鉛筆の場合、ディスプレイ表面が硬くなり、筆ツールの場合ディスプレイ表面がやわらかくなります。
水面を使ったインタラクティブディスプレイPaquatopDisplay
AquatopDisplayとPacPacのコラボ作品です。水の赤外線吸収特性を利用した高速手指検出技術と、水中スピーカによる水しぶき爆発エフェクト機能があります。島根県浜田市の世界こども美術館で2か月間展示。