専門分野・関連する学会

佐藤研究室の専門分野

 佐藤研究室が軸足とする専門分野はHuman-Computer Interaction (HCI)です。コンピュータを介した人と情報、人とモノ、人と人とのより自然な対話を目指す分野で、佐藤研究室では特にコンピュータのディスプレイと入力手法(インタフェース)が主な研究対象になっています。

 HCIは非常に広い分野ですが、特に佐藤研究室ではこれまでにない表現が可能な新しいディスプレイを実現する技術や、それらとのより自然な対話を可能とする新しい入力検出技術をゼロから創造する試みを続けてきました。
 また、新しいディスプレイ技術・インタフェース技術を用いて、「Entertainment Computing / メディアアート」分野にも踏み出し、様々な応用研究を行っています。

佐藤研とHuman-Computer Interactionと「知識科学」

佐藤研究室は、JAISTにある3つの学位の中でも一番ユニークな分野といえる、「知識科学」という学系に属しています。この知識科学系は、「「知識創造」という切り口で自然科学、社会科学や人文科学の各分野の学問を融合し、知識の創造・蓄積・活用のメカニズムの探求と、未来社会のデザインを目指します。」とあるように、我々の中にある「知識」に焦点を当てた新しい学問分野です。

「知識科学」と初めて聞いて、「なにそれ美味しいの?」と思われる方も多いかもしれません。かくいう私(佐藤)も、2019年にJAISTに着任した当初は、「なぜHCIをやってきた私が知識科学系なのか?」と、何度も自問自答した覚えがあります。
しかし、「情報科学」の分野のような計算機の中だけの問題ではなく、HCIの分野では、それを使う「人」に焦点を当てることが重要です。特に佐藤研が行っている、だれもが説明要らずで対話できる新しいディスプレイ/インタフェースを創造するためには、つまり「ワクワク」するディスプレイ体験をゼロから創造するためには、この知識科学の分野で体系化されてきた暗黙知を形式知化する知識創造プロセスが非常に重要であることに気づきました。佐藤研のディスプレイが面白いのは、まさに知識科学に基づくデザインを行っているからです。(ここに気づけたのも、橋本敬先生の知識科学概論の授業で、知識科学という視点で自分の研究を見つめ直す機会があったためだと思います。)

え、それは何か教えろって?それは秘密です!(入ってきてからのお楽しみ)

関連する主な学会・会議

・国内
 ・情報処理学会シンポジウム インタラクション
 ・ 日本ソフトウェア科学会インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS)
 ・ 情報処理学会シンポジウム エンタテインメントコンピューティング

・国外
 ・ACM Symposium on User Interface Software and Technology(UIST)
 ・ACM SIGGRAPH / SIGGRAPH Asia conferences
 ・ACM ISS(International Conference on Interactive Surfaces and Spaces)