佐藤研の新入生(&学部生)向け講習会の紹介

 佐藤研究室の特徴として、様々なバックグラウンドを持つ学生さんが基礎的な楽しいものづくり技術を学ぶところからスタートし、自分の研究テーマの立ち上げ、HCI分野の学会に自分のテーマの論文を投稿することを目標にした独自の教育プログラム(講習会)が挙げられます。

この講習会はゼロからのプログラミング入門からスタートし、最終的に自分の研究テーマを決定する研究のスタートラインまで、約1年間をかけて他大学の学部生達とも連携しつつ楽しく進めていきます。(なお、この講習会はJAIST生や大学院生でなくても、電通大IMLに入部することで受講することが可能です。)

まずは参考に講習会のガイダンス部分の動画がありますので、こちらをご覧ください:

講習会の流れと修士1年目の研究の進め方について:

  まず、初年度前半(4月~9月)では、プログラミング、電子工作、筐体設計と3Dプリンタ等を用いた筐体の設計と試作などなどを含むソフトウェア・ハードウェアをまたぐ基礎的なものづくり技術を集中的に学びます。知識ゼロからの参加を前提としているので、前提知識は不要です。また、理系のバックグラウンドがない方は、この機会を活かして是非様々な知識・考え方を身に着けていってください
また、入学と同時に早期に研究テーマを決定する議論を十分に行い、早くて4月中にはおおまかな研究テーマを決定し、その後継続的に議論を重ねることでコンセプトを尖らせていきます。さらに並行してコンセプトの有効性を検証するための試作開発を同時に進め、講習会で習った技術を即実用しながらのプロトタイピングが始まります。

  後半(10月~)には、東京のIMLメンバーとも議論を行い、プロトタイピングの成果をもとに研究コンセプトをさらに尖らせ、学会のデモ/ポスター発表部門で発表することを目指します。例えば、日本ソフトウェア科学会WISS(10月~11月)や情報処理学会シンポジウム「インタラクション」(12月末)のポスター/デモ部門への投稿を目指します。また速い学生さんの場合は、この段階で口頭発表を経験することもあります。
年が明けると、就職活動を並行して進めながら、具体的な国際会議や論文誌の締め切りを設定し、対外発表を目標とした試作開発・評価を進めていきます。