佐藤研究室新入生向け講習会プログラムの予告

新入生の皆様。JAISTへのご入学おめでとうございます。
コロナウイルス蔓延の影響をうけ、学事予定が後ろにずれることとなってしまいましたが、来る研究室配属行事にむけ、このホームページ上でも情報発信を開始していきたいと思います。

   佐藤研究室では、研究室の新入生向けの研究室内教育プログラムを企画しています。このプログラムでは、ソフトウェア・ハードウェアをまたぐものづくり技術をゼロから身に着けるための「ものづくり講習会(5月~9月)」と、自分の研究テーマを定め、そのコンセプトを尖らせ、対外的に発表するための基礎的な研究力を身に着ける「グループディスカッション(9月~12月)」から構成されます。特にものづくり講習会につきましては、佐藤研究室に配属される前の学生も受講可能(人数制限等あり)にしようと思いますので、JAISTに来てからプログラミング・電子工作等の技術を獲得したい学生さんは是非検討してみてください。
以下、各パートを少し詳しく説明します。

Step1. ものづくり講習会(初年度5月~9月)

まず前半部分の物づくり講習は、知識ゼロからのプログラミング入門からスタートし、マイコンを使った電子工作入門3DCADによる筐体設計と試作グループによる課題制作などなどを含むソフトウェア・ハードウェアをまたぐ基礎的な実装能力を身に着ける講習会です。 プログラミングのスキルが全くない段階から参加可能で、楽しんで続けられるように、実際に手を動かして何か作ってみるグループ制作やミニハッカソン等も含まれます。具体的な内容は以下の通りです。

  • プログラミング講習
    Processingを使ったプログラミング初学者(もしくは再入門者)向けの講習会です。ゼロからのプログラミングの入門から、オブジェクト指向プログラミング、3Dのコンピュータグラフィックスプログラミングの基礎、Unity入門までを行います。
  • 電子工作講習
    マイクロコントローラ(Arduino)を使った電子工作の基礎です。基本的なマイコンを使ったプログラミング(GPIOを使ったスイッチング、タイマ・割り込み、アナログセンサ等の扱い方等々)、モータ等の制御、I2C等のデジタルセンサの使い方、Processing等との連携等が含まれます。
  • 3DCAD講習
    Fusion360を用いた筐体設計と、3Dプリンタ等を用いたプロトタイピング技術が含まれます。

演習等について

プログラミング講習・電子工作講習・CAD講習それぞれの期間中に、グループワーク等を含む制作・発表会の機会を設けます。今年はコロナウイルス感染拡大防止のため、オフラインでのグループ制作はできないかもしれませんが、何らかのかたちで実際に手を動かしながら学んだ技術を使ってモノを作る機会を作っていこうと考えています。

Step2. グループディスカッションとプロジェクト制作(初年度9月~12月)

後半では、教員や研究室メンバー、また連携する大学生たちとのグループディスカッションを通し、世界最先端の研究がどうなっているのかを知り、それを踏まえた次の一手を考える様々な研究テクニックを学びます。そしてチームを組んだプロジェクト制作や教員とのディスカッションを通して自分の研究テーマを立て、そのコンセプトを尖らせ、12月の後半には初めての学会投稿を果たします。

講習会の実施方法等

   学内での研究室配属決定が遅れることを考慮し、前半のものづくり講習会は佐藤研究室に正式に配属される前の学生でも受講できることとします。

   またすべての講習プログラムはオンライン(ライブ)で行う予定です。オンライン講義(ライブ)に参加できない人はオンライン講義(録画)での受講を検討します。

   講習会のスタート時期は、コロナウイルスの影響で学事予定が繰り下がっている影響を考慮し、5月以降を予定しています(詳しい開催時期は説明会やホームページ(ここ)等でアナウンスする予定です。

事前Web予習について

前半のプログラミング講習会については、Youtube上で受講できることから、今からでも受講が可能です。希望する学生は、佐藤までコンタクトを取ってください。

その他の注意事項

   この講習会は授業ではありませんので単位は出ません。あくまで、研究室内での講習会的な位置づけなので注意してください。また、佐藤研究室以外の研究室に所属している学生さんは、所属研究室の行事に影響のない範囲でのみ参加可能です。

   また今年度は準備の関係で本講習会は日本語のみのサポートとさせてください。また、この講習会は電気通信大学(インタラクティブメディアラボ)の新入生と合同で行う予定です。